香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

2020-01-01から1年間の記事一覧

店内飲食終日禁止、コロナ感染者急増で

レストランの店内飲食は終日禁止ーー。新型コロナウイルスの新たな感染者が6日間連続で1日100人を超え、しかも過去最高の145人となった7月27日、香港政府は、29日から1週間、店内飲食を禁止するなど、一段と厳しい防疫措置を取ると発表した。 グルメの街・香…

新規感染者過去最高、4日連続100人超え

7月25日、香港で新型コロナウイルスによる新たな感染者が133人と過去最高となり、4日間連続で100人を超えた。133人のうち、126人は市中感染によるもので、うち55例は感染経路が不明だ。残りの7例は、インドとフィリピンからの輸入例。 感染者は累計2506人、…

香港のひまわり畑で北海道気分

コロナ禍で日本旅行はお預けだけど、ここに行けば香港にいながらにして、大好きな北海道旅行気分が味わえるーー。 そんな触れ込みで、香港郊外のひまわり畑が香港人の間で評判になっているというので、私も「脱・香港気分」を味わおうと、噂の農場に行ってき…

1日の感染者100人突破、医療システム崩壊の懸念も

7月19日、新型コロナの新たな感染者が初めて100人を超えて108人となった。市中感染ケースも83例に達し、一日あたりの感染者数と市中感染者数が共に過去最高を記録する事態となった。(冒頭の写真参照) 専門医は今後数日間は新たな感染者数が100人以上の日が続…

新型コロナの感染者総数、SARSを上回る

7月18日、新型コロナウイルスによる新たな感染者数が64人となり、累計1778人に達したことで、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が猛威を振るった時の感染者数1755人を上回った。ただし、死者は12名で、SARSの299人を大幅に下回っている。 (冒頭の写真は、…

夜間の店内飲食禁止など防疫措置強化

7月に入って新型コロナウイルスの第三波が襲来し、市中感染が拡大している香港。今日(7月15 日)から夜間の店内飲食は禁止、公共交通機関でのマスク着用が義務付けられるなど、防疫措置が強化された。違反したら罰金だ。 香港では、鎮静化していた状況から一…

政府の使い捨てマスクが届いた

7月9日、郵便ポストに写真のような郵便物が入っていた。この、黄緑色をベースに、中国語と英語で「一緒にウイルスと闘おう!」と書いたデザインは、香港政府が新型コロナ予防で使っているスローガン。街中で看板を見かけたり、このデザインのトラムが走って…

新型コロナ第三波襲来-市中感染拡大の脅威

香港でついに、新型コロナウイルス(COVID-19)の第三波が襲来してしまった。しばらく鎮静化していた地元の感染者が7月7日以降急増。しかも数カ所でクラスター(集団感染)が起こっているのだ。感染源が不明なケースもあり、市中感染の拡大を警戒して、政府は緩…

日本移住者向け? 大阪の不動産投資広告

香港の新聞「星島日報」と「明報」の一面に大阪の不動産投資セミナーの案内広告が大きく載っていた。「星島日報」といえば、不動産情報満載の華字紙。「明報」は中産階級市民に人気の新聞だ。日本語まじりで一面の半分のスペースを使っているが、多くの香港…

23回目の返還記念日の香港の一コマ

23回目の香港の中国返還記念日だった7月1日。 恒例の「7・1民主化デモ」は許可されず、前日に可決施行された「香港国家安全維持法」に反対する市民が、自発的に香港島・主要道路を歩いた。「国家安全維持法」が施行されて初めての、違法なこのデモで、…

Goodbye HK, 香港的二次回帰

6月30日、時計の針が刻々と時を刻み、やがてその瞬間がやってきた。「香港版国家安全維持法」の可決だ。午前10時45分に日本人の友人から携帯に寄せられた「ついに可決したね」というメッセージで知った。昼頃に法案可決の見通しという事前のニュースを見てい…

追い込まれる香港の民主活動家たち

国家転覆行為などを取り締まる「香港国家安全維持法」の可決・施行がいよいよ秒読み段階となり、この法案計画が明らかになって以降、すっかり表舞台から姿を消してしまった民主活動家たちだが、彼らが追い込まれている状況が地元紙からも見て取れる。 (「大…

「香港版国家安全法」施行前の最後の週末はー。

「香港版国家安全法」施行前の最後の日曜日になるであろう6月28日、事前に申請されていた反政府デモは許可されなかったが、ネットでの呼びかけに応じた市民が自発的に集まり、午後3時ごろから九龍半島の佐敦から旺角まで行進した。 テレビやネットのニュース…

「香港の鉄の女」、政治活動から引退

[ 「香港の鉄の女」「香港の良心」「陳太(チャンおばさん)」と言われた陳方安生(アンソン・チャン)さんが6月26日、80歳を機に公民及び政治活動から身を引くと発表した。「香港版国家安全法」の導入の動きが進む中での引退宣言。一夜明けた香港の主要紙はや…

破壊や落書き、新型コロナ期間に修復ーチムシャツイー

2ヶ月半ぶりぐらいで、九龍半島の繁華街・チムシャツイの地下鉄駅を出て地上に上がったら、昨夏以降の反政府デモで破壊されていた地下鉄の地上出入口やその周辺が修復されていた。デモ隊によって粉砕されたガラス部分は金網に変わるなど、以前とは違った格好…

待ちに待った1万香港ドル支給、受付始まる

多くの香港市民にとって待ちに待った申請手続きが始まった。香港政府による1万香港ドル(約14万円)支給の申し込み受け付けが6月21日(日)から、ネットバンキングや銀行の窓口などで始まったのだ。日曜日にも関わらず、初日だけで約200万人が申請。この現金…

香港市場に上場の京東、「塞翁が馬」で快進撃

6月18日に鳴り物入りで第二上場した、中国インターネット通販2位の京東(JDドット・コム=9619)は、まさに塞翁が馬で今の王国を築き上げた。 同社は18日、米ナスダック市場に続き、香港市場にも上場した。初日の終値は、公開価格よりも8香港ドル(3.54%…

老舗ホテル「新樂酒店」が幕を下ろす

1952年に開業した九龍半島・ネイザンロード沿いの新楽酒店(シャムロック・ホテル)が6月15 日に約70年の歴史に幕を閉じた。あのブルース・リーや薛家燕(ナンシー・シット)など、人気俳優や売れっ子歌手などが訪れていた歴史あるホテルだけに、閉館前の最後の…

破綻寸前のキャセイ航空、香港政府の支援で回避

香港のフラッグシップ「キャセイ・パシフィック航空」が「倒産寸前の危機的状況」陥り、香港政府が救済に乗り出すことになった。6月9日に発表した。香港政府は新たに発行する優先株を引き受けるとともに貸し付けをし、持ち株が4番目に多い株主になる。香港を…

HKにコーヒー文化をもたらしたスタバ20周年

久しぶりにスターバックスに行ってホットコーヒーを注文したら、紙カップ用カップスリーブが写真のような特別バージョンだった。 描かれているのは、 20th STARBUCKS HONG KONG という、香港のスタバの20周年を祝う文字とクマのイラストだ。 スタバが香港に…

それでもキャンドルは灯った-天安門追悼集会

1989年の天安門事件の犠牲者を追悼する、恒例のビクトリア公園での「6・4集会」。31回目の今年は、新型コロナ対策を理由に警察からは集会の許可が下りず、違法の中で行われた。にもかかわらず、多くの市民が集まり、「平反六四(事件は学生の動乱という評価を…

封じ込まれる「集会の自由」

香港政府は、新型コロナ対策として6月4日まで禁じている9人以上の集まりをさらに2週間延ばして、6月18日までとすると発表した。新型コロナは、地元市民の感染例ゼロが続いていたが、ここに来て小規模ながら集団発生が起こっていることを考慮しての措置という…

食品と一緒にウイルスも輸入?

5月31日、海外渡航歴がない香港人夫婦が新型コロナに感染していたことが確認されたが、夫婦が住む公共住宅と妻の勤務先で、集団感染が発生していることに警戒感が高まっている。女性は輸入品の荷受け倉庫に勤務していることから、ウイルスが付着した輸入品が…

鄧小平の「馬照跑 舞照跳」が新聞購読広告に

民主派大衆紙「蘋果日報(Apple Daily)」の、鄧小平語録を引用した5月31日付購読用広告(写真)が目を引いた。 「馬照跑 舞照跳、(競馬もダンスホールもそのままだ)」 これは1987年4月16日、当時の中国政府の最高指導者、鄧小平が北京で行われた英中交渉(香…

元気な香港政府高官、音無しの民主活動家

5月21日夕方を境に香港の空気がガラリと変わった。 この日から政治や市民生活に関わる話題で、テレビで流れてくるのは香港政府高官と米国のトランプ大統領の発言だ。いつも必ず政府批判の声を上げる民主活動家たちが、パタッとおとなしくなってしまったのだ…

静かな中での緊張-国歌条例案第二審議の朝

昨日(5月26日)の夕方、在港日本領事館から「香港における抗議活動に関する注意喚起(その2:5月26日)」というメールが来た。下記はそのうちの、今日(5月27日)に関するもの。 ========= 1 5月27日(水),立法会(於金鐘)で国歌条例案が審議される…

カジノ王・スタンレー・ホー氏、逝く

マカオのカジノ王、スタンレー・ホー氏が亡くなった。享年98歳。2002年にマカオのカジノ市場が解放されるまで、マカオのカジノ市場を独占し、「カジノ王」の異名で知られた。「ホテル・リスボア」、「スタジオ・シティ」、「MGM」などのカジノや、香港とマカ…

香港版国家安全法を歓迎する広告

5月24日の親中派新聞「大公報」と、以前よりも親中派に傾いていると言われている「明報」では、中国政府が「香港版国家安全法」の法制化に着手にしたことを歓迎する企業の全面広告がズラリ。いずれも中国の代表的な企業やグループ企業が広告を出した。民主派…

Mr.President, please help us.

香港の民主派大衆紙「蘋果日報(Apple Daily)」の2020年5月24日付の一面が、なんと米トランプ大統領に香港情勢で助けを求める署名の呼びかけと、その署名を大統領に送っていこう、というセンセーショナルなものだった。 中国政府が直接香港の治安強化に乗り出…

返還後最大の激震、全人代で香港国家安全法を審議へ

新型コロナウイルスが鎮静化し、鳴りを潜めていた若者らがショッピングモールなどで政府への抗議活動再開に動き出したと思ったら、そんな彼らの息の根を止めるような強硬かつ強権的な策が中国政府から飛び出した。 22日、中国で開幕した全国人民代表大会(全…