香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

夜間の店内飲食禁止など防疫措置強化

f:id:hongkong2019:20200716043126j:image


7月に入って新型コロナウイルスの第三波が襲来し、市中感染が拡大している香港。今日(7月15 日)から夜間の店内飲食は禁止、公共交通機関でのマスク着用が義務付けられるなど、防疫措置が強化された。違反したら罰金だ。


香港では、鎮静化していた状況から一転、7月7日以降、市中感染が急増。今日は19人の新たな感染者が報告されたが、このほかにも初期検査で37例の感染が確認されている。これまでと違って、感染経路がわからない市中感染が増えているから不気味だ。

 

f:id:hongkong2019:20200716043153j:image

(持ち帰り用に袋に詰めて厨房から出てきた店員。店内には客はいない)


香港政府は「この1ー2週間は油断できない」と警戒を呼びかける。新たな防疫措置を実施するほか、緩和した措置を再び強化することで感染防止に努める。


複数の飲食店で集団感染が出ていることから、15 日から21日までは、午後6時から翌日の午前5時までは店のサービスは持ち帰りだけ。店内での飲食はできなくなった。香港は外食文化の街で、夕食や夜食は書き入れ時の飲食店は少なくないだけに、店にとっては大きな打撃だ。市民にしても、レストランや食堂で晩ご飯が食べられなくなってしまったわけで、”夕食難民“状態になってしまった人が少なくない。

 

f:id:hongkong2019:20200716043215j:image

(食べ物を持ち帰る市民)

 

f:id:hongkong2019:20200716043246j:image

(持ち帰り客を待つだけの、客がいない店内)

 

一方、バスや地下鉄、タクシーなどの交通機関を利用する際は、必ずマスクの着用が義務付けられた。違反したら罰金5000香港ドル(約6万9000円)だ。(こっちは、15 日から28日まで義務付けられた)


緩和した措置も再び強化された。レストラン、飲食店の1テーブルは、最大8名から4名に減らされた。酒類を提供しているバー、パブ、レストランの閉鎖や、ゲームセンター、サウナ、ジム、ボーリング場、映画館、カラオケ、麻雀店、エステサロン、マッサージ店等の営業は停止となった。


公共の場での集まりは1グループ50名から4名までに縮小された。政府は、公務員には時差出勤を、民間企業に対しては在宅勤務を奨励している。

 

レストランのほか、公共住宅や老人ホームで集団感染が出ているが、中でも老人ホームで感染した高齢者が2人、公共住宅住まいの高齢者1人が亡くなる事態になっていて、改めてこのウイルスへの警戒感が強まっている。

 

 

【直近の香港での新たな感染者数】(  )内は渡航歴のない地元市民

7月15 日:19人(14人)

    このほか、初期検査で37人の感染を確認

7月14日:48人(40人)

7月13日:52人(41人)

7月12日:38人( 30人)

7月11日:29人(17人)

7月10日:38人(32 人)

7月9日:42人(34人)

7月8日:24人(19人)

7月7日:14人(9人)