香港時間 - Hong Kong Time -

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香港もようやくマスク着用義務を廃止

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世界で最も長いと市民の間で批判の声が上がっていたマスク着用義務が今日(3月1日)、ようやく解除された。

 

新型コロナの感染例が出ると、多くの市民が自発的にマスクを着用していたが、香港政府はその後マスク着用を義務づけ、違反したら罰金5000香港ドルを課していた。その期間、実に約2年余り、日数にして959日間だった。

 

これにより、公共交通機関の車内、屋内や屋外の公共の場所で、マスクを着用する必要がなくなった。


ただ医療施設、高齢者・障害者向けのケア施設などに入る場合は、マスクの着用が必要だ。また、呼吸器疾患がある人や免疫力が低下している人、慢性疾患のある人が換気の悪い場所にいるときは、マスクの着用が推奨されている。

 

今朝通勤時に周りを見渡すとまぁ9割以上の市民はマスク着用で出勤していた。私もその一人。今やすっかり習慣化しているし、今はまだ人混みの中ではやっぱりマスクをしておこうかな、という気持ちが強い。西洋人はやはり、マスクなしで歩いている人が多かった。

 

会社でもみんなこれまで通りマスクしながら仕事していた。しばらくはマスクをしながら周囲の様子を見るとか、手持ちのマスクが無くなるまではマスクをし続けるという人が多いらしい。

 

とはいえ、マスク着用義務の撤廃を受けて、マスクの投げ売りも始まった。

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(オンラインで販売されているマスクも値下げ)

 

また、コロナ感染者を隔離するために設けられた、竹嵩湾の隔離施設は今日で閉鎖された。この施設ではピーク時は約8000人が収容されるなど、延べ27万人が隔離されたという。

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(竹嵩湾の隔離施設の閉鎖式。後ろの看板には任務完成と書いてある。写真はRTHKニュースのもの)

今はマスクはしているとはいえコロナのことなど気にせず生活している感じ。マスクの価格が高騰したり「隔離施設に行きたくない」などと騒いでいたのがもはや遠い昔のようだ。