静かな中での緊張-国歌条例案第二審議の朝

昨日(5月26日)の夕方、在港日本領事館から「香港における抗議活動に関する注意喚起（その２：５月２６日）」というメールが来た。下記はそのうちの、今日(5月27日)に関するもの。

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１　５月２７日（水），立法会（於金鐘）で国歌条例案が審議される予定であり，同案及び国家安全法の制定に反対する目的で立法会を包囲する抗議活動がインターネットで呼びかけられています。また，同日朝からの交通妨害や仕事・学業スト等の呼びかけも行われています。
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朝起きてTVニュースを見ていたら、立法会周辺は昨晩から警察による物凄い警戒態勢が敷かれていて、これではデモ隊も立法会には一歩も近づけないだろうというほどだった。今朝、私は、立法会がある金鐘から地下鉄で東側に一駅の「湾仔駅」にある税務局に行く予定があった。湾仔からさらに東部にある家からは、トラムに乗って街の様子を見ながら税務局に向かった。用事を済ませて今度は地下鉄「湾仔駅」から、立法会がある「金鐘駅」まで行き、そこで九龍側に向かう路線に乗り換えた。

その間の、道中はこんな感じだった。

「自由は罪になり変わってしまった。もはや我々に戻る道はない」と赤ペンキで書きぬぐられた白いついたて。内容からして明らかに最近書かれたもの。@銅鑼湾

SOGO周辺は至って静か。警察の姿もない。@銅鑼湾

湾仔エリアに入ると複数の警察車が@湾仔

そして警官も@湾仔

トラム通りに面した地下鉄「湾仔駅」前。警察官の姿はあるが緊張感はそれほど感じられない。

上の写真をトラムを降りて撮ったもの。@トラム通り沿いの湾仔駅前

市民は警官を警戒するわけでもなく、警官と市民の間の距離は近い。@トラム通り沿いの湾仔駅前

トラム通りから税務局に向かう陸橋。最近は道路沿いよりも、写真右側のように屋根に書き込みや張り紙がある。昨年の抗議活動中、さまざまなメッセージやポスターが貼り付けられた「レノンの壁」は、今はただの壁になっている。

税務局に向かう陸橋。さすがに、税務局や入境署など政府機関と地下鉄駅を結ぶ陸橋には、ヘルメットをかぶった警官が。

用事を終えて、上の写真の陸橋を引き返して地下鉄「湾仔駅」へ行くと、警官が男性の荷物検査をしていた。何やら取り出しているのは工具のように見える。職人さん？　何事もなく、警官と言葉を交わして去っていった。@地下鉄「湾仔駅」改札口付近

改札機からホールに向かう際に振り返って撮った写真。地下鉄を降りて、駅の改札口に向かった場合、こんな感じで警官が改札機を挟んで真っ正面に立って警備に当たっているのだ。

地下鉄「金鐘駅」構内。駅の外は物々しい警備のようだが、駅の中は至って普通。警官ではなく、地下鉄職員があちこちにいて警備に当たっていた。

というのが今朝9:10-9:45ぐらいの様子。緊張感がなきにしもあらずだが、静かだった。その後お昼のニュースを見ると、銅鑼湾やセントラルで何人か拘束されたらしい。安全を考慮して、我々の会社は、今日は早めにオフィスを出ようということになった。

#香港　#新型コロナ後　#国歌条例案　#抗議デモ　#国歌安全法　#5月27日