香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

不動産市場、ついに逆回転が始まった

狂ったように上昇を続けていた香港の不動産市場、とりわけ商業店舗で、ついに逆回転が始まった。中国人観光客の消費を見越して高額テナント料を支払ってまで店舗を確保してきた小売店が、ここに来て契約を更新せず閉店の動きに出ているのだ。さすがにこれま…

若者拘束。その時野次馬の反応は?

「若造、なんていう名前だ?早く大声で言ってくれ。 じゃないと助けられないから」 名前をたずねるこんな呼びかけが沿道のあちこちから、 路上に向かって飛んでいた。9月15日夜、香港島の繁華街・ 銅鑼湾から地下鉄で2駅東側にある炮台山駅前のトラム通りで…

懸賞金で300件の“お尋ね者”通報

「逃亡犯条例改正案」の撤回に関連したデモ行為で、「国家を侮辱する行為」に及んだ人物を捕らえるために、愛国民間組織が立ち上げた巨額の懸賞金制度。開始から1ヶ月で300件近い通報が寄せられたという。新たに黒幕や背後の資金支援者などについての情報も…

愛国派vs民主派、お昼どきに罵り合い

9月18日のお昼どき。中国人買い物客でにぎわう九龍の繁華街・尖沙咀のハーバーシティー内にあるスタバでコーヒーを飲んでいたら、急に近くでワーッと騒ぐ声が聴こえて、人だかりができていた。「エッ?今日のお昼に予定されていた親中派のデモは中止になった…

平和と破壊が混ざった抗議デモー9月15日ー

「警察が許可しなくても、我々はデモをする」 「早めにデモに参加すれば衝突には巻き込まれないから、大丈夫」 先日のお月見で集まった香港人の友人らがこう口にしていた通り、9月15日は、警察の許可が降りなかったにも関わらず多くの市民が集まって、「五大…

長引くデモ、中秋節にも影響

明日(9月14日)は、香港人にとって欠かせない年中行事の一つの中秋節。家族団欒の大切な日だ。例年ならこの時期、月餅商戦や中秋節飾りで賑やかだが、今年はどうも控えめだ。この行事と縁の薄い私などは、数日前まで明日が中秋節であることに全く気づかなかっ…

写真で見る破壊翌日のセントラル

「武勇派(中国語は勇武派)」と呼ばれる過激なデモ隊が大暴れした翌日(9月9日)の香港島・セントラル。懸念された地下鉄は朝から開通した。仕事帰りに立ち寄ってみると、路上に転がるガラスの破片、レンガがえぐり取られた歩道、壊された信号機代わりに忙しく…

ついに金融街・セントラルでも破壊活動

9月8日、ついに香港経済の中枢・セントラル地区でデモ隊の破壊活動が発生し、警察と衝突した。セントラルには海外の大手投資銀行をはじめ、香港内外の金融機関がズラリと顔を揃える金融街だ。これまでは金融市場にデモの影響はそれほど出ていなかったが、政…

炎舞う“不夜城”と化した香港

8月31日を契機に、夜になると路上に炎が立ち上がる抗議デモが恒常化している。「武勇派」と言われる急進的な市民が警察署前などに結集して、路上に火をつける行為を繰り返しているのだ。深夜まで及ぶデモ隊と警察の激しい衝突は、昨日(9月7日)で8日間連続と…

撤回宣言翌日の香港紙一面

突然の「逃亡犯条例改正案」の撤回から一夜明けた9月5日の主な香港紙の一面は、以下の通り。(星島日報と明報は一般広告だったので2ページ目) (大)大見出し (小)小見出し 「蘋果日報」: (大)香港は提案を受け入れない (小)林鄭行政長官は悪法(逃亡犯条例改正…

なぜ今、「撤回」宣言?

林鄭月娥行政長官が、あれだけ固執して撤回を拒み続けた「逃亡犯条例改正案」を本日(9月4日)、突然、撤回すると発表した。民主派市民が大規模抗議デモを繰り返してもぎ取った勝利で、香港の市民パワーの凄さを改めて世界にアピールしたといえるだろう。しか…

長い夜。家の近所でもデモ隊が火

8月31日の夜、家で抗議デモのテレビ中継を見ていたら、外から騒々しい声が聞こえてくる。見たら、デモ隊が雄叫びをあげてゾロゾロとトラム通りを香港島・東部の北角方向に向かって歩いている。なんで北角?と思っていたら、程なくして向きを変えて戻ってきた…