香港時間 - Hong Kong Time -

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母の日でレストラン活況!

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5月10日は、香港人にとって一大イベントの一つ、母の日(母親節)だった。香港での新型コロナウイルスがほぼ沈静化し、公共の場での人数規制が8日から緩和されたこともあって、この週末のレストランは母の日を祝う家族客で賑わった。久しぶりに全テーブルが埋まるレストランが少なくなかったようだ。


香港人は家族のつながりが非常に強く、母の日は重要な日。日ごろの感謝を込めて、母親を囲んで食事をしたり花を送ったりするのが一般的だ。


しかし今年は、香港での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて香港政府は3月下旬から、公共の場で1グループで集まれる人数を「4人まで」、レストランの1テーブルも「4人まで」に制限。このため「このままでは母の日を家族みんなで祝えない」と言った声が上がるほどだった。それほど家族にとって大切な日であり、レストランにとってもかき入れ時なのだ。

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(CATVニュースから)


4月20日以降、香港内での新規感染者がゼロの日が続いていることから(5月10日現在、21日間連続ゼロ)、政府は5月5日に、8日から1グループ「4人まで」を「8人まで」に、1テーブルも「8人まで」に緩和すると発表。これをうけて週末のレストランは、母の日を祝う客の予約が殺到した。全テーブルが埋まったレストランは少なくなかったし、持ち帰りのセットメニューも好評だったという。


テレビニュースで、親子3代で集まった家族は「感染しないようにずっと外出を控えていて、母にも会えなかった。みんなでこうして集まるのは久しぶり」と嬉しそうだった。


レストラン業界関係者は、10日の売り上げは、当初予想していた約2億香港ドル(約28億円)を上回る、約2.8億香港ドル(約39億円)に達したとみているが、景気が良い日に比べると4割ほど少ない状況だという。


一方、花屋は今年は例年より2ー3割安く販売して薄利多売を狙ったようだが、花束を買い求める市民は昨年よりも少なかったという。


例年の母の日と比べると、やはり新型コロナの影響を免れないが、今年の母の日のこの週末は、天気も良く、人数の規制緩和後の初めての週末だったこともあり、街は多くの市民で賑わい、明るさを取り戻していた。

 

#香港 #新型コロナ #母の日