武漢で謎の肺炎、香港でも警戒
中国武漢で昨年12月12日以降、原因不明の肺炎の感染者が増えていることを受けて、香港政府は市民に警戒を呼びかけている。
香港メディアが伝える、湖北武漢衛生健康委員会の発表によると、1月5日夜現在、感染者は59人、うち重体は7人。死者は出ていない(数日前、香港メディアは死亡者27人と流していたけど、あれはどこから出てきた人数なのか?)
感染者は12月12日ー29日に発症した。一部の感染者は、武漢華南海鮮卸市場の関係者だそうで、現在、市場は閉鎖され原因や病原などを調べているという。SARS(新型肺炎)でも中東呼吸器症候群(MERS)でもなく、人から人への感染は認められていないという。感染者は全員隔離されている。
思い出すのは、香港で2003年に大流行したSARS(新型肺炎)だ。死者299人、感染者1755人を出したあの見えない病原菌との戦いの日々だ。政府には、当時の政府の後手後手の対応が感染を拡大させ、被害を大きくしたという深い反省がある。その後の感染病に関しては、香港域外の症例であっても政府の情報公開や水際対策などなどはものすごく早い。市民の情報への感度や反応も高い。
武漢のケースもメディアは昨年末から逐次感染者数を伝えている。政府はテレビで、市民に手洗いや生き物がいる市場に近づかないよう呼びかけている。
一応(今のところ?)人から人への感染はないと言われているが、春節を控えて、これから中国人が帰省や旅行で大移動を始める時期に入る。香港では武漢から戻ってきた市民の中に感染の疑いがある人が数人出てきている。検査結果待ちの人もいるが、今のところ、この原因不明の肺炎のケースは出ていないが、原因不明な肺炎だけに、注意して見ていく必要がある。