香港時間 - Hong Kong Time -

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データで観る香港デモ(2)-若者の逮捕率

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6月の「逃亡犯条例改正案」の反対に端を発して今も抗議デモが続く香港。6月から11月21日までで、抗議デモで逮捕された市民は5800人以上に上った。最年少は11歳。最年長は83歳。逮捕者の半数以上が18歳ー25歳。どの数字も衝撃的。

 

香港政府は9月に大規模デモの発端となったこの条例の改正案を撤回したが、その間に起こった様々な出来事を受けて警察官への怒りが増幅し、市民は「警察の暴力を調査する独立調査委員会の設置」などを要求。しかし政府は10月に、顔をマスクなどで覆う「覆面禁止法」を行政長官の特権で施行したことから過激なデモが一段とエスカレート。地下鉄や中国系企業、政府を支持する店舗を次々と破壊した。そして中文大と理工大での籠城で、破滅的な衝突となり、理工大とその周辺では、逮捕者が1000人以上に達した。

 

約6000人も逮捕されれば、「勇武派」と言われる過激な若者たちはほとんど逮捕されたのではないか? 区議会選挙で民主派が圧勝したことでもあり、「もう疲れた」「一休みしたい」という声も聞こえてきた。一方、「勇武派」の台頭で鳴りを潜めていた「和理非」と言われる平和的なデモをする市民のデモが、今度の日曜日(12月8日)にある。このデモがどんな展開になるか。今後をうかがうカギとなる。