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銀行がデモ活動資金口座を閉鎖か

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国際的な大手銀行の「HSBC」が、抗議デモ活動の資金源の一つとなっている法人口座の閉鎖に踏み切ったようだ。11月17日付香港の経済紙「信報」が消息筋情報として伝えた。


それによると、この法人口座は、抗議活動を支援する寄付金を受け付ける大型クラウドファンディング。閉鎖の理由は口座開設時の目的と実際の用途が異なるため。閉鎖までに30日間の猶予期間を与えており、今週がその期限となるそうだ。


報道ではさらに、HSBCの見解として、銀行は必ず顧客の背景や口座の利用目的を理解する必要があること。そして、定期的に顧客状況をチェックする必要があること。さらに、口座保有者の陳述と実態が異なる場合は口座を閉鎖する可能性があることを伝えている。


もしこの法人が、報道の通りデモ隊の資金源となっていた場合、別の銀行に口座がなければ、この法人の顧客(つまりデモ隊)の業務(つまり活動)や資金繰り(つまり活動資金)に影響を及ぼすとみられる。


このニュースを受けてネットでは

 --「HSBCは英断をした」

 --「HSBCをボイコットして、資金を引き上げよう」

など、賛否両論の書き込みがあった。


6月の抗議デモ以降、逮捕者はすでに4000人を超える。デモ隊と警察の衝突は11月11日に舞台を大学のキャンパスに移してから、双方の攻撃がエスカレートしている。中文大学の後にデモ隊が立て篭もった理工大学では、周囲を警察に囲まれて逃げ場を失い疲弊した若者たちが続々と“投降”している。過激なデモ活動は、いよいよマンパワーが縮小し、活動支援資金の“蛇口”も閉められるという段階に入ってきたといえるのではないだろうか?

 

(注)冒頭のイラストは「信報」から

#香港デモ #香港理工大学 #香港中文大学 #逃亡犯条例改正案