通勤が翻弄された一週間
11月21日。今週はまだあと1日、出勤を残しているが、これまでになく交通機関に左右された一週間だった。
私は毎朝、香港島の地下鉄「金鐘駅」で、海を渡る路線に乗り換えて「チムシャツイ駅」のオフィスまで出勤している。11月18日(月)の午後に、周辺でデモ隊と警察が衝突し「チムシャツイ駅」は閉鎖。チムシャツイからフェリーに乗って、湾仔に渡って帰宅した。
翌19日(火)の朝は、まだ「チムシャツイ駅」が閉鎖中だったことに気づかず地下鉄に乗車。一駅先の「ジョーダン駅」で降りて、一駅分歩いて出社する羽目に。
19日の日中に「チムシャツイ駅」は開通したが、翌20日の朝は、デモ市民が列車の運行を妨害。ドアが閉まったと思ったら、開き、また閉まったと思ったらまた開くということを何度も何度も何度も何度も繰り返して、やっと出発するという始末。同じような事があちこちの駅で行われたようで、発車できないでいる間にホームに人が溢れて大混雑になった駅も。
(11月20日のデモ参加を呼びかけネットで拡散されたポスター。午前4:15に活動内容を発表し、4:30集合、5:00行動開始を呼びかけている)
さて、乗り換え駅の「金鐘駅」は、普段はガラガラだが、さすがに20日は電車を待つ市民がホームにあふれていた。結局、オフィスにたどり着くのにいつもより20分ぐらい時間がかかった。
(20日、九龍側に向かう列車を待つ「金鐘駅」ホーム)
今朝(21日朝)もまた、一部の駅で妨害行為が始まったとの情報を得て、地下鉄はやめて、バスに乗って湾仔まで行き、そこからフェリーに乗って出勤した。
やっぱりフェリーはいい。開放感と潮風が、朝から気持ちよかった。おまけに、フェリーの中で、香港人の友達に遭遇。今週はあと1日、明日(22日)も出勤するが、6月に大規模な抗議デモが始まってから、私の通勤が一番影響を受けた1週間だった。
香港の中心部はさまざまなな交通手段が網羅している。移動エリアにもよるが、「あれがダメなら、こっちで」と、ある程度臨機応変に対処できるが、今回は広範囲で破壊されたり、移動を阻まれ、困難な中で出勤している市民は少なくない。
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