香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

スシローのすごいことといったら!

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今日(9月30日)、香港郊外の葵芳駅前にある新都会広場のショッピングフロアにスシローの香港での12店目がオープンした。香港人にとってスシローは「安くて美味しい日本の回転寿司」というイメージがある。

 


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何を隠そう、私が勤めるオフィスはスシローと同じビルのオフィス棟。30日開店と分かるや、ここ数日「みんなでお昼はスシローで食べよう」とスシローネタで盛り上がっていた。しかし、開店時間の午前11時に合わせて、その10分前に順番待ちの整理券を取りに行っていた同僚君が敗戦モードで帰ってきた。

 

開口一番。「367組目だったよ〜」とため息混じりで成果の整理券を出すと、他の同僚君らが「え〜。開店時間前に券を取りに行ってこれかよ〜」と肩を落とした。

 

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11時の開店で発券された8人分の整理券。11時10分発券で、すでに367組目!同僚君の前には366組もの人が並んでいたのか!こんなにすごいの見たことないわ。

 

今日の開店までを振り返ると、同僚君たちのはしゃぎぶりはすごかった。「スシローが出店するらしい」、「9月30日にオープンだ!」、「開店日、お昼はみんなでスシローに行こう‼︎」「明日の昼はスシローだぞ」とカウントダウン。昨日などは「明日はきっと大勢店に行くに違いない。お昼を食いっぱぐれないようにプランBも考えておこう」「プランBは火鍋だ」「じゃあ明日スシローね〜。お先に!」と、スシローの話題ばかり。お前たちの頭の中はスシローしかないのか!と言いたかった日々だった。

 

大トロが1皿12香港ドル(約170円)で食べれること、日本旅行中に食べたあのスシローが香港でも食べられることなど、とにかく注目度は高い。

 

で、「367番」の整理券に絶望的になりながら、同僚は、携帯で何番まで席についてるかチェックしている。結局12時になっても50番ぐらいしか着席できないから、ボスの一言で「プランB」に。同じビルの食べ放題の火鍋屋に行った。


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この火鍋屋もいつも行列ができる大人気の店。


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積み上げられた肉の皿


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鍋のスープはいろいろ選べる

 

 

午後1時ごろ、みんなで鍋を突きながら、

「今スシローの整理券は何番?」

「まだ150番。僕たちの順番の半分も達していないよ」

「これじゃあ我々の番は夕方だ。夕方食べるか?」

と盛り上がる。

 

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お昼ご飯を食べ終わって、スシローをのぞいてみた。店舗前には順番待ちの人がいっぱい。「上限に達したので、walk in の受付は終了しました」の案内が出ていた。つまりすでに今日の仕入れ分に達すると思えるほどの整理券を発行したということだ。それほど多くの人が、すでに順番待ちしているわけだ。

 

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(昼過ぎにはすでにWalk in 終了の案内表示)

 

午後3時ごろ、整理券はようやく300番。同僚らは「11時に整理券もらって今頃かよ。みんな空腹のまま待ってたのかな?」「俺は耐えられないよ」と相変わらずスシローネタ。

 

結局午後4時に390番ぐらいまで行ったらしい。

 

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帰りは店の様子は見なかったけど、とにかくすごい人気なことは、同僚君たちの言動や整理券の数だけでも十分わかった。香港で「ドン・キホーテ」の快進撃もすごいが、「スシロー」もすごいや。

 

一昔前まで香港人は冷たいもの、生物を食べなかった。それが今では、寿司、SUSHI、スシ と寿司には目がない。この店の開店をどれだけの人が待ち望んでいたか、その凄さを垣間見た1日だった。