香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

ワクチン接種1回目はこんな風だった

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ついに?8月12日に、新型コロナのワクチンの1回目の接種を受けた。ワクチンが足りず予約ができないという日本の方がたには申し訳ないが、香港は、政府がみんなにワクチンを打って欲しくてたまらない。脅したり、すかしたりして接種者をふやしているが、ワクチン接種を始めた2月末から昨日(8月30日)までで、2回接種した人は340万7109人となり、やっと摂取率が50.6%に達した状況だ。

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(8月30日現在の接種状況)

 

香港でワクチンの在庫は十分あるのに市民が打ちたがらない一番の理由は、切迫感がないから。毎日の新規感染者数は大抵片手で収まるし、0 (ゼロ)の日もある。このため、あえて急がず、第二世代のワクチンを待ちたいという人が少なくないのだ。

 

で、ここ数ヶ月の感染者はどういう人たちかというと、9割以上(99%と言えるだろう)が海外から香港に戻ってきたり、入境した人たちで、14日か21日の強制隔離期間中に感染が確認されている。(隔離期間は、出発国の感染危険度によって異なる。日本から入境する場合は、現在は21日間のホテル隔離)。このため市中で感染拡大する状況はずっと水際で食い止められている。それでもレストランは相変わらず1テーブル4人が原則など、感染防止の規制は続いている。

 

前置きが長くなってしまったが、私のワクチン接種に話を戻す。

 

私も第二世代の登場を待つ口だったが、ひょっとしたら日本が感染拡大の最中に帰省するかも知れず、打つことにした。

 

ワクチン接種は政府の予約サイトで予約。香港で受けられるワクチンは、中国ワクチンの「シノバック」か、ドイツの「ビオンテック」(これはファイザーと同じワクチン)のどちらか。どっちを打つかは、自分で決める。私は「ビオンテック」を選んだ。

 

ワクチンを選んだら、1回目の摂取日の予約だ。受けたい場所と空いてる時間を見て選ぶ。一回目の予定を決めると、その3週間以降の各会場の空き状況が画面に出てくるので、その場で2回目の予約ができる。接種会場は一回目と異なっても構わない。私は一回目は体育館で、ニ回目は家に一番近い私立病院にした。予約を変更したかったら、ネットで簡単に、場所も日程も変更できる。

 

予約を確定したら、すぐに下記のようにスケジュールが携帯にSNSで送られてきた。

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私は、朝8時に予約した(受けたい日はこの時間しか空きがなかったため)。場所は香港島の体育館。7時35分ごろ着いたら、会場入り口に9人並んでいて、私はちょうど10番目だった。

 

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(開場を待つ市民)

 

8時にドアが開き、携帯に送られてきていた予約のSNSを見せて入館。さらにその奥で、今度は予約のSNSと香港身分証を見せて先に進む。


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(予約SNSの提示を求める表示)

 

椅子に座ると、冒頭の写真の小冊子が配られた。「注意事項をよく読んで、同意にマークをするように」とのことだったけど、ゆっくり読む間もなく同意にマークして席を立ち、誘導に従って階段を上がって上のフロアに進んでいったら、両側に1番、2番と番号が着いたカーテンで仕切られたブースが(確か全部で14ブース)あり、中央には待機用の椅子がズラリと並んでいた。

 

椅子に腰掛けたと思ったら、係の人に「君は7番へ」と言われて、7番ブースに行く。

 

ピンク色のカーテンを開けたら、白衣の女性が座っていた。女性は接種の準備をしながら「名前は?」「身分証の番号は?」「希望したワクチン名は?」「アレルギーはある?」など簡単に質問。質問が終わるときには、準備万端で、すぐに注射。気づかないうちに終わっていた。で、プリンターが動き出した。何かと思ったら、1回目の接種完了の証明書を発行してくれていたのだ。こういうところ、やっぱり手際がいいよなぁ香港は。

 

で「2-3日は運動せずに身体を休めて」と言われてブースを出ると、その奥にはまたズラリと椅子。15分間の経過監察用だ。そのエリアに入るときに紙を渡された。「8:20」と書いてあった。順番に詰めて座り、待っていると「はい、8:20の方、退席していいですよ〜」とアナウンス。これもわかりやすい。私含めて5人ぐらいが席を経った。

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(経過監察中。下から1回目の接種証明証、ワクチン接種の注意事項が書かれた同意書、退出可能時間が書かれたメモ)


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(黄色の退出可能時間が書かれたメモの裏は、実はこのワクチン促進のステッカーだった)

 

1回目の接種は拍子抜けするぐらい、あっと言う間に終了した。しかも受け付けから退出までで20分という早技だった。

 

そのまま退出しても良かったんだけど、出口の脇で、携帯にワクチン接種の証明書がアップされるアプリのダウンロードやその使い方を教えてくれるコーナーがあった。経過監察の15分間は問題なかったけど、私は万が一を考えて、もう少しこの接種会場に滞留して経過を見たほうが安心と思って、アプリのダウンロードを手伝ってもらって時間を費やした。

 

そんなこんなで、30分以上は会場にいたが、状態は全く普通だった。

 

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(携帯で確認できるワクチン接種証明。証明書は、紙とデジタルで発行される)

 

打つ前はタクシーで帰宅しようと思っていたけど、拍子抜けするぐらい体調は極めて普通だったので、近いことだしバスで帰宅。午前中は休息し、午後から在宅で仕事した。(と言ってもほとんどベッドでゴロゴロ)

 

でも時間と共にだんだんだるくなってきて、起き上がるのも面倒で、結局晩御飯も食べず寝続けた。腕の筋肉痛は織り込み済みだったけど、体の節々も痛くなった。熱は出なかったが、3日間ほどだるさが続いた。

 

さて2回目は今週金曜日の午後。当初は木曜日に予約していたけど、2回目の副反応は1回目よりも強いことを想定して変更した。タクシーで帰宅してそのまま土日に突入する算段だ。同僚によると事前にビタミン剤と頭痛薬を飲んでおくといいらしい。私は、ビタミン剤はあらかじめ飲んで、2回目に備えようと思う。