香港時間 - Hong Kong Time -

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「一国二制度」下の2020年11月11日ー中国本土編ー

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今年の11月11日。中国本土は今後も内需経済の拡大を感じさせる一日となり、香港は民主派議員の排除で政治的統制がますます強まると感じさせる、対照的な日だった。これもまた、「一国二制度」という異なる制度のもとでの一コマと言えるので、中国本土と香港を別々に書き留めておく。

 

(写真は、ここ数年の「独身の日」のアリババの取引額などを載せた11月12日付「信報」)

↓香港編

https://hongkong2019.hatenablog.com/entry/2020/11/22/084414

 

中国本土で11月11日といえば、「独身の日」にちなんでネット通販サイトに出店している店が一斉に割引販売する日だ。今や国民的行事となり、多くの消費者があらかじめ目をつけて買い物籠に入れておいた商品を、「待ってました!」とばかりに購入する。

 

このイベントは、ネット通販大手のアリババが2009年から販促イベントとして開始。 今では、京東集団(JDドット・コム)など競合他社も参戦する中国の一大商業イベントとしてすっかり定着した。

 

中でもアリババは今年、前倒しセールも実施し、11日と合わせた累計の取引額 が4982億元(約7兆8500億円)と、過去最高になった。 昨年は2684億元(約4兆2300億円)だったから約1.85倍だ。今年は、前年を上回る25万のブランドが参加。「プラダ」 や「カルティエ」といった欧州の高級ブランドを含め、2600の海外勢が新規参入したという。

 

世界的なコロナ禍で、海外旅行に行って買い物することができない反動もあって、多くの人がネットショッピングに走ったようだが、8億人以上が商品を購入し、 配送の注文は23億件を超えたというから、桁違いにすごい。ホントにスゴイ。

 

香港から複数の商品を注文した友人のところにも17日には一袋に梱包されて届いたという。香港への配送商品は、まず広東省の物流センターに送られ、そこでまとめて梱包されて香港に配送される。香港の場合は税関審査も通るのに、これだけ短期間にちゃんと商品が届くのだから、その物流体制や処理能力たるや恐るべしだ。