香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

タオバオで電子ピアノを買ってみた


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中国のネット通販大手、アリババ(9988)のオンラインサイトタオバオ」で購入した電子ピアノが、我が家にやってきた。アプリやYouTubeを見ながらピアノを学ぶという、新たな家時間が始まった。

 

きっかけは、先日香港人の友人の家に遊びに行ったら、「YAMAHA」の電子ピアノが置いてあったこと。私がピアノへの憧れがあって、弾けたらいいなと思っていると言うと、「タオバオでスッゴイ安い物も沢山売ってるし、独学用アプリもいろいろあるから、とりあえず、お試しで買ってみたら?」とアドバイスされたのだ。確かに、サイトを見ると、電子ピアノの種類も値段も選り取り見取り。で、購入したのが冒頭の写真のもの。郵送料入れて500人民元(約7800円)もしなかった。

 


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アリババといえば、11月11日の「独身の日」に実施される割引キャンペーンの莫大な制約金額が毎年話題になっているが、ネット通販を母体に、健康事業、映像事業、ネット金融事業と多角化を進めて今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。株価は最高値を更新し続けている。

 

中国本土では、京東( 9618 )と並んで人気の二代双璧のネット通販大手だが、香港人の受け止め方はちょっと違う。「タオバオ」で買い物をする人は「安いし、なんでもある」と、買い物をしまくっている。一方で、自分の個人情報を渡したくない、などの理由で全く眼中にない人もいれば、香港地場のネット通販「HKTVモール」を愛用している人もいる。新型コロナの流行で外出を控える人が増える中、この「HKTVモール」は急速に勢いをつけて、ネット販売だけでなく地下鉄駅構内や街中に出店。生鮮食品も売っているから、こちらも大繁盛。運営する香港電視(1137)の株価も高騰した。

 

アリババのネット通販に話しを戻すと、売り手は、同業者間の競争のみならず、買い手によって商品の品質や対応などを厳しく評価される。質の悪い業者は淘汰され、サービスの質は向上しているのだそうだ。配達も早い。

 

香港への商品の配送は、まず広東省東莞市の集積センターに配送され、そこから香港向けに配送される。確かに購入してから広東省の集積センターまではあっという間だった。集積センターから香港に配達されるまでの方が長かった(これは香港側のサービスらしい)。

 

何でも買えるという点でいうと、知り合いの会社は、会議室のテーブルをタオバオで買ったという。香港だと同じものが倍の値段で売られていて、送料を入れてもタオバオで買った方が安かったからだという。

 

ど素人の私のピアノ選びは、購入者数と評価、値段を参考にした。独学でどこまで弾けるようになるかわからないが、まずはアプリやYouTubeを使って試してみようと思う。ネット時代はこんな風に生活を変えていくのか、と妙にしみじみした。