香港時間 - Hong Kong Time -

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今日から入境者はみな14日の強制検疫

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世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス肺炎で、1日の新たな感染者数が過去最高の25人となった3月18日夜、香港政府が思い切った政策を発表した。

 

約2時間後の今日(3月19日)から向こう3カ月間、マカオと台湾を含む中国以外の国・地域から香港に入境する全ての人に14日間の強制検疫を義務付けた。

"かの国"のように「要請」などと曖昧な姿勢ではなく、断固とした水際対策に打って出たもの。違反したら最高2万5000香港ドル(約35万円)と禁錮6カ月となる。

 

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入境者は、健康申告表と検疫令上の書類を機内で記入、入境時に提出する。また、全員が、位置が確認できる監視用電子リストバンドを装着しなければならない。もし検疫先から離れたら、警告が発せられるほか、衛生所と警察に検疫先から離れたという情報が行くシステムになっているらしい。強制検疫の場所は主として自宅だが、ホテルも可能だ。

 

ここまで徹底するのは、香港には英米を中心に海外に留学している若者が大勢いるから。彼らが今、滞在先での感染を恐れて続々と香港に戻りはじめており、逆に香港での感染拡大リスクが高まっているのだ。

 

また、空港でサンプル検査として唾液採取が行われる。検査数から、陽性反応が出る確率をチェックして、サンプル検査の割合をどこまで増やしていくか判断していく。

 

中国本土からの入境者に対しては2月8日から、14日間の強制検疫を実施している。

 

これらの対策でどこまで香港内での二次感染を防げるかー。ここ一カ月ぐらいが正念場となりそうだ。

 

注)写真はいずれも3月19日付「明報」

 

#香港 #新型コロナウイルス #強制隔離 #水際対策 #強制検疫