香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

家の近所でマンション封鎖し強制検疫

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2022年1月6日。帰宅時にネットニュースを見ていたら、なんと家の近所のマンションが封鎖され、強制検疫を行うと出ていた。オミクロンの感染者が出たのだ。

 

午後7時ごろ帰宅すると、ちょうど、臨時検査場を設置しているところで、その脇で検査待ちの住民が列を作っていた。身近な場所でこういう光景を見ると、いよいよウイルスが身近に迫ってきたのか?とちょっと緊張する。

 

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香港はずーっと市中感染ゼロだったから、クリスマスも新年のカウントダウンも大賑わいだったのに、ここ数日はオミクロンの新規感染者が毎日数人確認されている。

 

感染者が出たマンションは1棟まるごと封鎖して、居住者全員のPCR検査を行い、全員の検査結果が出るまで(大抵翌朝8時前後まで)マンションから出られない。

 

市中感染の始まりは、オミクロンに感染していたキャセイ航空の客室乗務員が自主観察中に外出して、家族とレストランで食事。そのレストランでクラスターが起きてしまったため。その数日後には別の便の客室乗務員も感染が確認されたが、その家族も感染。お母さんが行っていた先々で感染が広がっている。

 

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今のところ感染者はみな、感染経路がわかっている。このため当局は、とにかく徹底的に追跡とウイルス検査で感染拡大を食い止めるようとしている。で、感染者が住んでいるマンションは、全住民をウイルス検査。感染者と濃厚接触した人は、強制検疫所で数日間経過観察となる。

 

それだけでなく、明日から2週間の予定で、全ての飲食店で午後6時から翌午前5時までの店内飲食が禁止となる。午後6時以降は持ち帰りかデリバリーだけだし、映画館やジム、公共施設などは閉鎖される。1週間ほど前までのゆるゆるムードとは打って変わって、なんとも極端な措置。

 

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当局は、ウイルスが蔓延する前に多少荒手の手段でも、拡大を食い止めようというわけだけど、午後6時以降の店内飲食ダメってのはやっぱり辛い。

 

2月1日に春節元旦を控えてのこの展開、穏やかじゃないなぁ。

 

[追記]

キャセイの客室乗務員のお母さんルートでは6日、感染者の一人が、100人が集まったとされる重鎮政治家の誕生パーティーに出席していたことがわかり、ここでもクラスターが発生する可能性がある。しかもここには香港政府高官や公務員幹部、立法会(議会)議員も参加していたことがわかった。うち高官一人は濃厚接触者として21日間、強制検疫所で隔離されることになった。(これは今後世間を賑わしそう。「ドラマみたい」と注目されている)