香港時間 - Hong Kong Time -

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観光客激減、失業率悪化

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新型コロナウイルス肺炎「COVID-19」がジワジワと香港経済にダメージを与えている。(冒頭写真は、人がおらずガランとした地下鉄「金鐘駅」)

 

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(通勤時間帯の地下鉄)

 

香港政府が今日(2月18日)発表した最新失業率は3.4%と悪化し、過去3年間で最悪の水準になった。中でも消費や観光関連業界の失業率は5.2%に達した。一説には今年通年で全体の失業率は5%まで悪化し、20万人が失業するとの推計もある。

 

今月(2月)に香港を訪れた観光客は、単日ベースで平均約3000人のみ。去年の同期よりも98%少ないという。1月下旬は、単日ベースで同6万5000人が来港していたというから、半端じゃないレベルで激減していることになる。政府系の観光発展局は、今年の年間来港客数は当初予測していた5000万人を下回ると見ているが、「どこまで落ち込むかは推測できない」という。

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(人気のないショッピングセンター)

 

昨年6月以降、大規模な反政府デモが繰り返され、来港客の約7割を占める中国本土客が激減。旺盛な購買力を持つ本土客が消え、観光関連業界は大きな打撃をうけていた。そこにきて、COVID-19が追い討ちをかけている。

 

COVID-19は、観光業界に留まらず幅広い業種に影響を及ぼすとみられており、香港経済はかなり厳しくなりそうだ。COVID-19の感染拡大が長引けば、香港は間違いなく、リストラの嵐となろう。

 

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