4連休、外出市民で溢れる離島や観光スポット
4月10日から4連休だったイースター休暇(復活祭)。連休初日のカラッとした青空に誘われて、多くの市民が堰を切ったように外出し、離島や観光スポットはマスク姿の人で連日あふれかえっていた。一方、例年なら多くの買い物客らが集まるショッピングモールは閑古鳥が鳴くという、明暗をわけた異例の連休だった。
香港は春節休暇以降、在宅勤務や時差出勤、休校などで外出を控える日々が続いている。最近では、グループ行動は最大4人まで、レストランでは体温検査などが義務付けられ、感染拡大防止策が一段と強化されているが、さすがに4連休も家に閉じこもり続けるのは我慢の限界。
天気も良く、日ごろの反動で、多くの香港市民が開放感やリフレッシュを求めて、離島やレジャーエリアに出かけて行った。離島の長洲島、郊外の西貢、ランタオ島の大澳など、海に接する香港内の人気スポットは多くの人で大混雑。市民の感染防止の気は相当緩んだようだ。
政府で伝染病対策を担う「衞生防護中心」は、「多くの人が外出したら第二波の感染爆発が起こるから極力家にいて欲しい」と警告。衛生署の署長は「我々には休暇はあるが、ウイルスには休暇はない。気を緩めないで」と呼びかけていた。
30分間隔で出る離島行きフェリーは、マスク姿の100人以上の乗船客でごった返したそうだ。島内では、違反となる5人以上が集まる集団もいたという。私も4連休のうち3日連続で、人が少ないであろう近場をウォーキングしたりハイキングをした。もちろん細心の注意を払ってだが、やっぱりここも人が多かった。
ついでに香港島の中心部のショッピングモールも覗いてみたが、こちらは打って代わって人影もまばら。客がいない店頭に50 %Off, 80%Off,90%Offなどの看板を掲げている店がここあそこに。この値下げ率の大きさが今の小売り店の惨状を無言で如実に物語っていた。
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