「火鍋」の次は「麻雀」で集団感染ー新型肺炎
「まさか、火鍋で感染するなんて-」。香港人の間でこんな衝撃が走ったと思ったら、今度は「家で麻雀をしていた3人が新型コロナウイルスに感染」というニュースが流れた。いずれも春節を祝って興じたイベントが、こともあろうか災いを招いてしまったことになる。(写真は2月11日付蘋果日報)
火鍋での感染は、春節2日目(1月26日)に、中国本土からやってきた2名も含めて、家族や親戚ら総勢19人でテーブルを囲んだ際に広がったとみられている。これまでに11人の感染が確認され、他にも2名が感染らしき兆候があるとして隔離されている。中国本土からの2名のうち、一人は陰性。もう一人は検査中で、感染源はまだわかっていない。
この感染者の中には、「北京樓」「陶源酒家」という有名レストランチェーンの従業員も含まれていて、両レストランとも該当する店舗は14日間閉鎖することを決めた。当然ながら、従業員は全員、自宅で自主隔離状態となる。
(2月11日付け「香港01」)
一方の麻雀。こちらも春節ムードの中、4日間に渡って自宅で麻雀を興じていた夫婦ら3人が感染していたことが判明した。
春節休暇中とあれば、新年のお祝い気分全開で、いつもよりも上機嫌で大声を出して喋りまくり、食べまくる。火鍋は、直箸で一つの鍋をみんなで突いていただろうし、麻雀は向かい合ってテーブルを囲むから、唾も飛ぶし、麻雀パイを通じて感染していった可能性もある。
この季節、本来なら火鍋屋はかき入れどきだが、空気感染の可能性も指摘され出しただけに、集団感染のニュースを境に火鍋屋から客の姿が消えた。雀荘は、店内を念入りに消毒しながら営業しているらしい(客はマスクしながら打ってるのか?)。
火鍋や麻雀という、本来香港市民の楽しみのはずのものが、思わぬ災難になってしまった。とにかく今は、密室性が高くて多くの人が集まる場所は避けた方がいいということだ。
#新型コロナウイルス肺炎 #香港 #集団感染 #火鍋 #麻雀