対照的なマカオと香港のトップ

中国の特別行政区の長官の2人の発言が対照的だ。かたや「マスクをしないで」と訴える香港特区の林鄭月娥氏。かたや「マスクをつけて」と呼びかけるマカオ特区の賀一誠行政長官。以下、簡単にまとめてみた。

【2月4日の記者会見姿(テレビ映像より)】

林鄭氏：昨日に続きマスクなしで記者会見。「(医療従事者などに回すために) 私自身もマスクの消費を節約している」「必要以上にマスクをしないで」と呼びかけ。

賀氏：マスク姿で記者会見。「公設市場やスーパーマーケットに行くときはマスクを着用して欲しい」と呼びかけ。

【マスク】

林鄭氏：「中国本土から調達はできなかった。世界中からかき集めているが、順調とはいえない状況だ」

賀氏：「2000万個のマスクを市民に拠出することに変更はない。ヨーロッパ、アメリカ、ポルトガルなどから調達している。(マカオ政府は現在、マカオの身分証保有者に対して、10日毎に一人10枚のマスクを一定価格で、指定の薬局で販売する安定供給策をとっている)

【新型肺炎を巡って】

香港:目下、公立病院の一部の医療従事者が、新型肺炎の治療に当たるための医療設備が不足していることを理由に、中国本土との通関を全て封鎖するよう訴えて、ストライキを実施中。

マカオ:政府は、2月5日から15日間、カジノを閉鎖すると発表。ただしこの期間、従業員の給与は通常通り支給される。また、国家がマスク不足なので、必要とあれば、提供するとも発表。

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マカオの人口は、香港の10分の1だから、こうした政策も取りやすいと思う。しかし「マカオ政府の方が対策がしっかりしている」と、マカオ市民を羨む香港市民が出てくるとは！

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