香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

黒か白か、民主派か政府支持派か、真実か嘘か

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8月13日 : 民主派大衆紙蘋果日報(アップルデイリー)」の一面は、写真や見出しはなく、白と黒の二色を使って「黒」と「白」の漢字を逆さに配置したデザインだった。(ちなみに、香港では白黒と言わず、黒白という) そして左片隅に小さな字で「當極權顛倒黑白 扭曲是非 我們更要堅定一致 用真相對抗不義!(共産党は黒を白と言ったり、是を非とねじ曲げる。我々はまとまり、真実をもって、不義には一層対抗していく必要がある!)」と訴えていた。

 

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一方、親中派の「大公報」と「文匯報」のこの日の一面はいずれも、「香港にテロリズムの兆候が出てきた」という、香港マカオ事務弁公室の楊光報道官の前日(8月12日)の発言と関連写真だった。「逃亡犯条例改正案の撤回」などを訴えているデモ隊は、最近は警察が不許可にしても抗議活動を行ったり、警察署を包囲したりして、警察との衝突がエスカレートしていることを批判した発言だった。

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こんな感じで新聞も、親中派側か民主派側かでニュースの扱いが極端に違う。デモに関するいろんな情報が飛び交っているが、何が本当かわからない状況になってきた。お互い、自分に有利な情報を流している可能性もある。例えば、8月11日のデモで右目を負傷した少女も、警察の布袋弾によるものだという説もあれば、デモ隊が放ったパチンコ玉に当たったという説もある。わかっているのは、少女が右目を怪我したという「事実」と、失明の可能性があるということだ。

 

氾濫する情報に流されないようにしないと!