香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

街に溢れるウイルス検査キット

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最近、街角でよく見かけるのがオミクロン株など新型コロナ感染を確認できる簡易検査キットだ。にわか販売店も含めて、あらゆるところで様々な商品を売っている。

 


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(突如登場した検査キット販売スタンド)

 

最近は1日の新規感染者が3万人から5万人規模で確認されているから医療現場は慢性的な人手不足。もはや疑わしい人を全員検査できる許容範囲を超えている。検査会場に行ったとしても長蛇の列で、順番待ちをしている間にウイルス感染する恐れもある。検査結果を受け取るまでに数日かかるという話も聞く。

 


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(椅子とテーブルを置いて商売する人も)

 

そこで市販の検査キットを購入して、出勤前や、体調に異変を感じたら自分で検査して陽性反応かどうかを確認する人が増えている。自宅で15分で結果が出るという手軽さもあるからだ。


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(マスクを売る店では大々的に広告も)

 

このニーズに敏感に反応した小売店や個人が次々にキットの販売に参入。政府が推奨しているのは9種類だが、街には品質的に怪しいものも含めて、さまざまなキットが溢れている。

 

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(政府が利用している検査キット)

 

乾物屋、漢方薬の店、衣料品店や化粧品店など、小売店の業容問わず店頭に商品を並べているのだ。空きスペースを借りて、短期間だけ出店する店も見かける。キットの値段は様々だ。


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(乾物を売る店でも店頭に検査キットが)

 

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(婦人服の店頭でも販売)

 

同僚の家族は喉の痛みを感じて2回にわたって、種類の違う検査キットで試したが、いずれも陰性。更に別のキットで3回目に検査して陽性反応が出た時は、体調はかなり悪化していたそうで、「偽物をつかまされた」と憤っていた。


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(健康食品を売る店も店頭に検査キットを)


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(漢方薬の店でも)


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(大手ドラッグストアチェーン店)


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(薬局で売られている検査キット)


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(薬局で売られている検査キット)

 

 

怪しい物をつかまされたくないから「政府からの無料配布を待つ」という人もいるが、「念のためにいつでも自宅で検査できるようにしておきたい」と用意する人も少なくない。

 

香港の薬局の中には、偽物を売る怪しい店もあるから、信頼できる大手ドラッグストアチェーンの「ワトソンズ」や「マニング」で買うとか、政府が使っていると紹介している商品を買うとか、オミクロンが流行し始めた昨年12月以降に製造された検査キットを買うべきだ、など個々人が購入の指標を決めて買っている。


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(大手ドラッグストアチェーン店)


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(大手ドラッグストアチェーン店)


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(大手ドラッグストアチェーン店)


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(大手ドラッグストアチェーン店)

 

新型コロナが流行し始めた2020年1月以降、香港ではマスクが品切れ気味で、価格が高騰する一方で、品質的に予防効果がないマスクも出回った。今は、マスクではなく簡易キットで同じことが起こっている。