香港美ー香港はやっぱり美しい
昨日久しぶりハイキングに行ってきた。
気温30度越えの灼熱の暑さだったけど、午後二時半過ぎから、のんびりゆっくり歩き出し、午後7時半には地下鉄駅に戻ってきた。手軽に出かけて行ってこの絶景。香港はやっぱり美しい。
約5.5km
データで見る返還25年ー株式市場
中国返還25周年まで1ヶ月を切った香港。CATV (有線テレビ) が香港の返還25周年を振り返る簡単なデータを、スポット的に10秒ぐらいで流している。図やグラフなどで見やすく編集して25年間を振り返っているので、それを少しずつUPしていく。(写真は全てCATVのニュースから。データの出典はSFC)
今回のテーマ: 香港株式市場
香港の株式市場の時価総額は、ニューヨーク、ロンドン、東京、上海についでに5番目だけど、“国際”金融センターの機能として見たら、ニューヨーク、ロンドンに次いで3番目との評価が高い。
そんな香港市場だが、中国企業の成長とともに中資系企業が続々香港市場に上場。米ドルとリンクする香港ドルが流通通貨の国際金融センター・香港に上場することは中資系企業にとっても国際的知名度を上げるステイタスにもなっているからだ。で、97年には時価総額に占める中資系企業の割合は16.3% だったが、2021年は79%に。香港株式市場でも中国企業の存在感が圧倒的になってきた。今後も中国企業による香港上場は続く。大湾区で生まれるベンチャー企業が今後香港市場での上場を目指すだろう。
1997年の上場企業数:658社
2021年の上場企業数:2572社
1997年の中資企業:10社
2021年の中資系企業:1368社
高配当の安定株として香港市民に愛され、投資対象となっていたHSBC(5)の株価と配当性向。ここ数年、HSBCは、米中間の政治対立に巻き込まれたり、民主団体組織の口座を締め出したことで若者らからそっぽを向かれるなどで、踏んだり蹴ったり。HSBC神話ももはや崩壊気味。
香港市場から調達した資金の推移をみると、大規模反政府デモがあった2019年は微減だったが、「香港国家安全維持法(国安法)」が施行された2020年には調達額が増えており、日本人評論家が騒いでいたような「国安法」によるマイナス影響はみられない。むしろ米中対立で米市場から香港市場に上場先を移したり、香港に第二上場する企業による恩恵を受けていた。2020年、2021年と企業による市場からの調達資金が増えているということはそういうことも物語っていると思う。
データで見る返還25年ー来港客推移
中国返還25周年まで1ヶ月を切った香港。CATV (有線テレビ) が香港の返還25周年を振り返る簡単なデータを、スポット的に10秒ぐらいで流している。図やグラフなどで見やすく編集して25年間を振り返っているので、それを少しずつUPしていく。(写真は全てCATVのニュースから。データの出典は香港年報)
今回のテーマ:来港客数と中国本土客の推移
1997年に香港を訪れた観光客数は1000万人をやや上回る程度。当時は年間2000万人の来港客数を目指していて、一番の上客は日本人だった。金持ちで羽振りが良く、値切らず買っていき気前も良かった。しかしバブル崩壊後、失われた10年と言われた日本経済も、気がつけば失われた30年に。この間、中国経済は急成長し、GDPで日本は2010年に中国に追い抜かれた。
その中国で2003年に個人旅行が解禁されると、香港に年々多くの買い物客がやってくるようになり、香港の小売や観光業は大いに潤った。年間2000万人の目標なんてあっという間に達成。2019年に大規模反政府デモが起こる前の2018年には過去最高の6500万人以上が訪れた。このうち78%が大陸観光客だった。ちなみに香港の人口は約740万人。(https://hongkong2019.hatenablog.com/entry/2022/06/13/003906)
人口の約9倍の観光客が来ていたのだ。居場所を失っていき、追いやられるような感覚、わかるだろうか?経済的恩恵を被らない香港市民の不満が高まり、その矛先が大陸人観光客に向かっていった。
大規模な反政府デモで2019年は来港客数は減少したが、それでも小売業もレストランも観光業も回っていた。しかし、翌年以降は新型コロナウイルスの流行で観光客の入境ゲートを閉じたため、2021年の入境者は僅か9万人に激減。これだけ見ても、観光業に依存する香港にとってコロナによる経済的な打撃の大きさを伺うことができる。
ジャンボ、西沙諸島で沈没
6月14日に惜しまれながら香港を離れたあの「ジャンボ」が19日、南シナ海西沙諸島を航海中に強風と大波に煽られ沈没したそうだ。
「ジャンボ」で知られる水上レストラン「ジャンボキングダム」を経営していた香港仔飲食集団によると、悪天候による波浪で船体が傾く「ジャンボ」に海水が流入。船体を立て直そうと試みたが成功せず、1000メートル以上海底に沈んでいった。乗組員にケガはなかった。海底に沈んだジャンボを釣り上げるのは不可能で、今後沈没の原因などを調査するという。
ジャンボは先週、今月で香港での海事ライセンスが切れることなどを理由に、行き先を告げずに香港を離れたばかりだった。1970年代から新型コロナウイルス(Covidー19)が流行する前までの約46年間を一世風靡した「ジャンボ」の、なんとも言えない末路。もし出港のタイミングがズレていたら、こんなことにはならなかっただろうか? オチが沈没とわ、強烈。しかしこれも、新たな時代の始まりとうたう返還25周年を目前にした、植民地時代の香港との訣別かも。
写真は全てCATVニュースから
公共分譲住宅の抽選、まるで「マーク6」
6月13日、新築及び中古の分譲公共住宅の抽選が行われ、多くの市民が固唾を飲んで抽選結果を見守った。8926世帯分の物件放出に対して25万人余りの市民が応募していたのだ。
(抽選結果を伝えるCATVニュース)
会社の若手同僚たちがワイワイ騒いでいたので抽選の様子を見てみたら、49の数字の中から6つの数字を当てる香港の宝くじ「マーク6」の抽選風景を彷彿させるものだった。
(中継で次々と加えられていく当選番号)
というのも、音楽が流れる中で、職員がパソコンのボタンを押すと、数字が書かれた丸い玉がスクリーン上でクルクル回り、当選番号が選ばれていく。この一連の抽選システムが、マーク6そっくりなのだ。
次々と表示される2桁の番号は、応募者に割り振られた番号の末尾の2桁だった。その前の数字が何番だろうが、とにかく末尾の2桁が該当すれば、分譲公共住宅の購入権を得ることになるのだそう。
(今回放出された7か所の分譲住宅)
香港は不動産がめちゃ高く、一般市民の手取りでは、「飲まず食わずで25年間過ごさないと家が買えない」と言われるぐらい、天の上の買い物だ。公共住宅の場合は民間マンションの半額程度の負担で買えそうなので、応募者が殺到するのだ。
それにしても、政府が行う抽選で、音楽まで流して、ネット中継するとはビックリ。公共住宅購入の権利を得るのもマーク6で1等を当てるのと同じ様に狭き門ではあるのは確かだが。
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データで見る返還25年ー大卒初任給と失業率
中国返還25周年まで1ヶ月を切った香港。CATV (有線テレビ) が香港の返還25周年を振り返る簡単なデータを、スポット的に10秒ぐらいで流している。図やグラフなどで見やすく編集して25年間を振り返っているので、それを少しずつUPしていく。(写真は全てCATVのニュースから。データの出典は大学教資会と香港政府統計処)
今回は、大学卒業生の平均初任給と失業率の推移:
1997年の前半は返還バブルで株価も不動産相場も高騰。しかし97年秋にアジア通貨危機が香港にも波及、2003年にはSARS(重症急性呼吸器症候群)の流行で景気は後退。失業率は8・8%まで悪化した。人材市場は買い手市場で、大卒の初任給も、景気後退を反映して03年には相対的に大きく下落したのがわかる。
SARS後、中国政府が香港経済支援策として(1)中国人観光客の自由旅行解禁(2)CEPA(中国本土と香港の経済貿易緊密化協定)--を打ち出し、香港経済はV字回復。失業率は改善し、大卒給与も上向きに。2009年は、2008年からのリーマンショックによる反動で失業率は悪化し、平均初任給は僅かだが減額されている。
(注:CEPA は香港原産の製品と香港サービス業の中国本土における市場拡大と、中国本土と 香港間の経済融合、経済協力の強化を目指したもの)
SARSの頃の2003年に比べて2019年は平均給与が2倍以上になっているが、これはいささかビックリ。最近日系の人材紹介会社に大卒初任給の相場を聞いたら、16,000香港ドルぐらいと言っていたけど……。新卒の相場は全体的に実態よりも高めな感じがして、盛っていないか?と思う。
データで見る返還25年:人口編
中国返還25周年まで1ヶ月を切った香港だけど街中は20周年の時のように目立った飾り付けが未だ見られない。(今週あたりから飾り付けするんだろうか?)
そんな中だが、CATV(有線テレビ)が香港の返還25周年を振り返る簡単なデータをスポット的に10秒ぐらいで流している。図やグラフなどで見やすく編集して25年間を振り返っているので、それを少しずつUPしていく。(写真は全てCATVのニュースから。データの出典は香港政府統計処)
今回は人口編:
【総人口】
総人口は約90万人増加した
【男女比】
女性過多が進んでいる
【65歳以上の人口】
65歳以上の人口が2倍以上増えている。そして高齢化社会も進んでいる。