香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

日本アニメ「呪術廻戦 」の映画上映広告を見て

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週末に地下鉄駅校内で日本のアニメ映画「劇場版 呪術廻戦 0」の広告を見かけた。何を隠そう、このアニメの存在を教えてくれたのは、1年ほど前、家の近所の銀行窓口の若い男性行員だった。この宣伝を見て、このアニメが、映画になるほど日本でヒットして、それが香港でも上映されるほど香港人の間でも人気なのだと再認識した。

 

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普段は銀行の窓口で手続きをすることは滅多にないんだけど、一年ほど前、日本円を引き出すために、家の近所の支店に行った。で、窓口で対応してくれた男性行員が、私が日本人とわかると、広東語から日本語に切り替えて日本語で話し出したのだ。そして、彼の上司が引き出し手続きをチェックしている間、私たちは雑談していた。


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彼は、「日本語を話す機会がなくてだいぶ日本語を忘れてしまった」と言いながら、流暢な日本語を話した。たまたま日本人客にぶち当たって、日本語を話す機会を得て、嬉しくて仕方なかったようだった。

 

で、どこで日本語を習ったのか聞いたら、「ネットでアニメを見ながら独学で勉強していた」という。出た〜。このパターン。香港の若者にどうやって日本語を勉強したのかと聞くと、男女問わず、大抵「アニメを見て勉強しました!」という言葉が返ってくるのだ。そして、ネイティブ(つまり日本人)を見つけると、臆することなく、日本語でしゃべるのだ。日ごろ、英語や普通話(標準中国語)など多言語に触れる社会だから、外国語への抵抗感は日本人とは比べ物にならないぐらい、低い。


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で、「最近は何のアニメが面白いの?」と聞いたら「ジュジュツカイセン」との返事。一体なんのことかと、ぽかーんとする私に、紙に「呪術廻戦」と書いて教えてくれたのだ。これが「呪術廻戦」という作品を最初に知った瞬間だ。

 


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日本のアニメは、古くは「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ちびまる子ちゃん」などが人気だが、今は今で若者の間で相変わらず日本アニメは人気がある。昨年は「鬼滅の刃」も香港で話題となって、キャラクターグッズをあちこちで見かけたし、コロナ感染の波と波の谷間で規制が緩和されると、映画も上映された。

 

私はあの支店の窓口には、あれ以来お世話になっていないけど、あの男性行員くん、きっとウキウキしながら映画館に見に行っているんだろうなぁ。

 

※写真は全て尖沙咀の地下鉄駅構内の広告