香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

香港で未明に地震

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今日(3月14日)未明、香港で地震があった。中国地震台網によると、午前2時28分、香港の東北東約92キロに位置する廣東省恵州市海域で、マグニチュード4.1の地震が発生。震源地の深さは25キロだった。(冒頭の写真はCATVニュースから)

 

この地震、結構揺れた。私はこの時たまたま起きていた。最初にグラグラッときて、えッ?地震?と思ってしばらくしたら今度は、もっと揺れて時間も長かった。(と言っても数秒だと思う)

 

これは地震に違いないと思って、急いでテレビをつけてニュースを見たけど、一向に地震発生を知らせるテロップもなく、前の日のニュースを繰り返し流している。

 

おかしいなぁ、こんな深夜に家のビルだけ揺れるようなことが起こったわけ?と思ったけど、その後何もなく静まりかえっていたので、寝ることにした。

 

で、朝ニュース見たら、やっぱり地震があったんじゃん! 

 

香港は地震がないと思われているけど、少なくとも私がいる間に過去2回は起きている。(あれ?3回だったか?) そのうちの一回は私も体感した。当時は地震など起きないと思っていたから、高層ビルの上層部にいてビルが揺れた時は怖かった。ビルの問題か自分のめまいかわからないけど、とにかく急いでそのビルを出た記憶がある。

 

その後その揺れは、台湾で付近で起こった大地震によるものだったと知り、香港は地震がないということはない、と理解したのだ。

 

というわけで笑えるのが、下記のRTHKが流したニュース。

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内容は、「天文台は未明に、『市民から地震を感じたとの知らせを受け現在調査分析中。分かり次第発表する』と発表した」というもの。

 

地震が2時28分に発生し、香港では2時29分に揺れていたのに、その約20分後でも、「調査中」というニュースしか出てこないのか。こんなんで大丈夫か?

 

日本だったら、揺れる前に地震警報が流れて、皆が心の準備までして地震に備えるというのに、香港は、市民の通報を受けてから調べるのかぁ。こうしてみると日本の地震に対する行政と市民とメディアの危機意識は素晴らしいな。

 

で、これほど高層ビルが林立する香港だけど、香港のビルは地震を想定した建築基準はなく、台風を意識して強風に耐えられるビルの建築基準になっている。

 

香港は地震帯に属していないためで、過去100年間、建物の倒壊はもちろん、死傷者が出るほど大きな地震は発生しておらず、香港の建築条例にも耐震基準がないそうだ。

 

今回の地震、香港の広域で市民が揺れを感じ、8000人以上が天文台に通報したそうだ。