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香港内での感染者14日間連続ゼロ

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5月3日、香港内での新型コロナウイルスの感染ケースが14日間連続でゼロとなった。海外からの入境者による感染例もゼロだった。香港内でのウイルス感染が落ち着いていることを受けて、これまで在宅勤務主体だった公務員は、5月4日(月)から通常勤務体制に戻る。

 

この14日間ゼロは大きい。

 

今後更に14日間連続で香港内での感染者がゼロとなれば、専門家が目安としている“28日間連続ゼロ”となり、香港内でのウイルスはほぼ押さえ込まれたことになる。

 

5月3日現在感染者は1039人。死者は4人(うち1人はプリンセスダイアモンド船搭乗者)。直近では、5月1日から香港への入境が認められたパキスタンからやってきたパキスタン人2名が空港でのウイルス検査で陽性反応となった。

 

このところ感染ケースが確認されるのは、全てこうした海外からの入境者で、香港内での感染者は連続14日間出ていない。このため、政府は5月4日から、2段階に分けて通常業務に戻す。主な第一段階は以下の通り。

 

(1)大部分の公務員の通常通勤復帰。

(2)窓口,問合せ業務を通常営業に戻していく。

(3)図書館,博物館等の公共施設の再開。

(4)会議,委員会等の再開。ただし,多くの人が集まる大規模イベントなどは引き続き禁止。

 

中国本土,マカオ,台湾からの全ての入境者に対して実施している14日間の強制検疫措置は6月7日(日)まで実施する。ただし、学校関係者及び学生,香港経済に関わるビジネス関係者はこの検疫措置の対象外となる。

 

今後は学校再開時期や、5月7日に期限を迎える映画館、カラオケボックスやジムといった娯楽施設の一時閉鎖措置などをどのようにするのか注目される。

 

香港は、ウイルス感染防止対策に当たっている政府の伝染病防護中心が、「体調に異変を感じたらすぐに医者に見てもらうように」と呼びかけている。感染者は、SARSの時と同じように公立病院が治療にあたるが、ウイルス検査に関してはSARSの時と違ってプライベートのクリニックでも受けられるようになっているから、早めに対応できる。(ただし、クリニックの中には、感染リスクを恐れてウイルス検査に応じないところもあるらしい) 。また、実施したウイルス検査数はアジアの中では上位と言われており、こうした初期段階の対応が、自宅で自己観察を強いている日本とは全然違う。

 

*写真は、「香港内感染ゼロ」が「14日目」に入ったことを示す、CATVのテレビ画面の右下の表示。

 

#香港 #新型コロナウイルス #感染者ゼロ