香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

街中の激烈な衝突が嘘のよう

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(いつもの週末と変わらない光景)

 

11月17日(日曜日)。カラッとした青空に誘われて、久しぶりに香港島南部の観光地、スタンレー・マーケットに行ってきた。

 

海岸沿いのレストランは、午後3時頃でも食事を楽しんでいる客でいっぱい。旅行客というよりも、香港に住む西洋人や地元香港人で賑わっていて、中国人が香港旅行を控えていることはここでも実感。

 

海岸に目を向ければ、海面をユラユラと進むヨット、岩の上で海を眺めるカップルや家族連れ。砂浜で遊ぶ市民。天を仰げば、真っ青な大空の中を香港空港を飛び立った飛行機が次々と走り去っていく。

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(夕暮れ時のスタンレー・マーケット)

 

心地よいスタンレー・マーケットの空気が、今日も変わらずあって、柔らかい日差しと潮風を受けながら、のんびりとした時間を過ごした。

 

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(上空は飛行機が通り抜ける)


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(夕暮れ時のスタンレー・マーケット)

 

携帯でネットでニュースを見ると、九龍半島では、理工大学周辺での朝からの抗議行動が相変わらず続いていて、時間を追って激しくなっていた。かれこれ5ヶ月。もう飽きるぐらい衝突シーンを見ているから、テレビを見なくても、どんな状況かは容易に想像できる。

 

帰宅は、11日に発泡事件があった香港島東部の西湾河行きバスに乗った。西湾河のトラム通りの歩道は、レンガが一部掘り起こされて土がむき出しになった場所が、そこかしこにあった。信号機はことごとく破壊され、信号がない中で車と歩行者が「あ・うんの呼吸」で道路を横断していた。

 

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(破壊された信号機)


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(レンガがほじくり返され土がむき出しになった歩道)

 

もうすぐ日付が変わって、18日(月)になる。テレビでは今も理工大周辺のデモ隊と警察の衝突現場を中継していて、煙が上がった映像を流している。衝突は常軌を逸しているが、政府はコメントすらしないで警察に任せている。もう無政府状態だ。これが今の香港。

 

#香港デモ #逃亡犯条例改正案 #週末の香港 #香港理工大学