香港時間 - Hong Kong Time -

香港の今を、日常から、写真と文で読み解きます

香港、こんなんで大丈夫?

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3月8日(火)。気温20度で快晴。今日は1週間ぶりに出勤した。会社まで地下鉄を2回乗り換えて通勤するが、相変わらず朝の香港島を東西に走る地下鉄は乗車率が高い。というより、むしろ混んでいる?

 

なぜ?と思って、気がついた。そういえば、地下鉄運営会社が、「運転手を含む2000人以上の職員が新型コロナに感染し、人手不足となっているので、間引き運転する」と発表していた。既にそれが始まっているんだった。

 

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(朝のセントラル)

 

電車の本数が減って、却って一台あたりの乗車人数は増えているということなのかもしれない。そう思えた。1回目の乗り換えで乗った、香港島から九龍半島に向かう路線は、コロナ前からゆったりしているので、ここは変化がない感じだった。

 

しかし、2回目の乗り換えで乗った路線は酷かった。普段よりもよっぽど混んでいた。乗るのは1駅とはいえ、今時こんなぎゅうぎゅう詰めの車両には乗りたくないな、と思ったほどだ。

 

昼時にオフィスビルの下のショッピングモールをフラリと回ってみたが、飲食店も含めて小売業は悲惨な状況だ。

 

衣料品店はどこも大幅値引きして客を呼び込もうとしているが、閑古鳥が鳴いている。ある店は600香港ドルの値札をつけた帽子が100香港ドルで売られていた。洋服も投げ売り状態。最大7割引といった看板を店頭に貼り付けている店もある。


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(衣料品店は大幅値引きするも閑古鳥が)

 

飲食店はランチ時というのにガラガラ。しばらく休むと決めた飲食店もある。

 

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(店を閉めた飲食店)


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(店頭飲食は中止で持ち帰りのみという案内を出す日本の天丼店)

 

極め付けは、銀行だ。HSBCスタンダード・チャータード銀行中国銀行中国建設銀行、中国中信銀行、東亜銀行と、オフィスから5分もあれば行ける支店はことごとく閉鎖。ATMしか利用できない状態だった。 

 

開いていたのは、ハンセン銀行一行だけ。建設銀行と東亜銀行に至ってはATMまで使用できなくなっていた。

 

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HSBC


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スタンダード・チャータード


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中国銀行


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中国中信銀行


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中国建設銀行


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東亜銀行

 

オンラインバンキングで多くの手続きはカバーできると思うけど、現金の引き出しはATMでは金額の上限もある。香港って、国際金融都市を標榜しているのにこれで大丈夫か?

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ハンセン銀行

 

こんな状況ならサッサとロックダウンした方がよっぽど経済的ダメージは小さいと思うけど。市民はいつまでこの状況を我慢できるのだろうか?

 

直近の1日の新規感染者数:

3月8日: 28,475人

3月7日: 25,150人

3月6日: 31,008人

3月5日 : 37,529人

 3月4日: 52,0523人

3月3日:  56,827人

3月2日:  55,353人

 3月1日:  32,597人

 2月28日 : 34,466人 ← 買い占め騒動が起こった日

 

定点観測3日目ー7割方正常に

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3月7日(月)、晴れ気温22度。2月28日以降、食料品や薬などの品不足が続いていたので先週土曜日から始めた定点観測。今日は在宅勤務なので、お昼時間を利用して、家の近所の例の地元大手スーパー「ウェルカム」2店舗の状況をチェックに。

 

結論を言うと、大きい店舗の方は、品物がだいぶ入ってきていた。私の実感では約7割ぐらいまで戻ってきた感じだ。ここまでくれば市民の買い占め騒動も落ち着くだろう。小さい方の店舗は、果物コーナーが一部戻ってきていたが、昨日とあまり変わらず。

 

昨日までの2日間の定点観測の様子はこちら↓

https://hongkong2019.hatenablog.com/entry/2022/03/06/145139

https://hongkong2019.hatenablog.com/entry/2022/03/05/134707

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まずは小さい方のウェルカムから:

 

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この果物コーナーは、相変わらずポテトチップスとかっぱえびせん


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こっちの野菜コーナーも相変わらず、中華ソーセージなど。しかし量が減ってると言うことは、誰かが購入しているんだ。

 

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もう一つの果物コーナーには、リンゴ、バナナ、ドラゴンフルーツが。キウイが5個しかなかった昨日に比べると、彩りもカラフルで、見てるだけでも嬉しくなる。こんなことでも安心感が。

 

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精肉コーナーは相変わらず空っぽ。


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パンコーナーも僅かだが、商品が。


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冷凍魚とか冷凍肉のコーナーは相変わらずほぼ空っぽ。


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届いた商品を店内に運ぶ作業員。そして店内には積み上げられた段ボール箱の山があちこちに。これから陳列するんだろうな。

 

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スーパーの品揃えは?と定点観測

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3月6日、気温19度。どんよりした曇り空だ。午前中に、昨日回った家の近所の地元大手スーパー「ウェルカム」2店に行き、物資の状況を定点観測してみた。

 

昨日の様子はこちら↓

https://hongkong2019.hatenablog.com/entry/2022/03/05/134707

 

 

まずは小さい店舗の方から

 

果物コーナーには相変わらずポテトチップスとかっぱえびせん

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野菜コーナーにも相変わらず、中華ソーセージなど。このコーナーの反対側の果物コーナーに、キウイが。しかしあまりにも寂しすぎる光景。

 

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精肉コーナーも相変わらず商品はなかった。ただ、清遠の鶏肉が入荷されていた。(こういうパッケージの清遠の鶏肉は食べたことはないが、周恩来首相も来店したという清遠の店で食べた鶏肉は最高に美味しかった。)

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パンコーナーには若干商品が陳列されていた。

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続いて、大きい方のウェルカム。

相変わらず買い物客でごった返していた。

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果物コーナーには今日も沢山の果物が並んだ。

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野菜コーナーも陳列されているが、値段はめちゃくちゃ高い。

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ソフトボールよりもやや小さめな大きさの玉ねぎが1個HKD14.1(約210円)


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日本のキャベツが一玉約450円。日本はいくらで売られているのだろう?


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ブロッコリーも安い時は3個でこの値段だけど、今は一個でこの値段(約150円)。

 

精肉コーナーには、ついに商品が!順次入荷・陳列されているのか、商品の配置場所と棚の価格表示とが一致しておらず、買い物客が店員に聞いていた。この店員も「さっき届いたばかりで、別のスタッフが置いたからよくわからない」と言いながら、値段を調べていた。

 

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冷凍魚と冷凍肉のコーナーは、今日も冷凍餃子かぁ。

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即席めんなど麺コーナーも相変わらず空状態。

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食用油コーナーも相変わらず品薄で、補充されていなかった。

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なので、昨日同様、苦肉の策と言える、商品の1列並びは健在だった。

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そして今日気づいたのは、お豆腐コーナーが乳製品で埋め尽くされていたことだ。お豆腐、昨日買っておいて良かった。

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で、私の感想。精肉は値段を気にしなければ手に入るようになってきた。カップ麺や即席めんは相変わらず手に入らない。パスタは高くてよければ手に入る。お米は、商品は減っているとはいえ、品物は沢山あるので心配ない。パンは、私がスーパーにいた時にちょうど再入荷されてきていたので、これもまぁ心配なさそう。冷凍魚と冷凍肉は輸入品が多いので、輸入待ちなんだろうな。

 

でさらに気づいたのが、日本の食品がいつもより目立ったこと。小麦粉、インスタントのコーンスープ、魚の缶詰、カレーのルウなど、いろいろ陳列されていた。日本の食品メーカー、ビジネスチャンスなんじゃないかな?

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3日連続1日5万人感染後の最初の週末


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3月5日朝。昨日までの3日日、毎日新規感染者が5万人を超え、最初の週末を迎えた香港の土曜日の朝。晴れていて気温21度で過ごしやすい。

 

2月28日に市民の買い占め騒動が起こって以来「食料品などの物資は十分調達できてるから心配するな」と言い続け、中国広東省から物資を運んできたという貨物列車の到着を拍手で迎えた林鄭月娥行政長官を始めとする香港政府高官。しかし、今朝近所のスーパー数軒行ったけど「どこが心配するなですか?」と言いたい状況だった。


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午前9時過ぎ、普段一番利用している地下鉄駅脇にある地元の大手スーパー「ウェルカム」に行ってみた。ここはウェルカムの中でも大きい方だ。いつもは午前7時30分ごろ行っても空いてるスーパーが閉まっていた。営業時間が午前10時から午後5時までと表示されていた。3月1日から午後5時で閉まるようになったのは知っていたけど、朝も開店時間を変更していたとは。営業時間がめちゃくちゃ短くなっている。

 

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もう一つの近所の「ウェルカム」に行ってみた。こっちは地下鉄駅近くよりも小さい店だ。既にオープンしていたけど、商品の陳列にビックリ仰天。

 

なんと、果物コーナーに、「ポテトチップス」と「かっぱえびせん」‼︎ 隣の野菜コーナーには日持ちのする中華ソーセージが!

 

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(普段は果物コーナー)


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(普段は野菜コーナー)

 

野菜も果物も一個も売ってなかった。反対側の精肉コーナーもほぼ空。


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(精肉コーナー)

 

いつもの週末の朝の時間帯なら、いずれのコーナーもいっぱい商品が並んでいるのに。うーん、やっぱり厳しい状況続いているじゃん。

 

パンコーナーもすっからカランだった。

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買うものが、ない。商品がないんだから。

 

その後、全然入ったこともない、やはり地元大手スーパー「パークンショップ」に行ってみた。ここは小さい店だがやっぱり卵コーナーは空。野菜コーナーは多少商品があった。

 

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(卵コーナーは空)

 

そうこうしているうちに午前10時を過ぎたので、いつも行く「ウェルカム」に行った。既に買い物客が大勢やってきていた。野菜は沢山あるけど高い。3割増しは当たり前といったところか。

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果物コーナーも商品がいっぱいあった。みんな真剣に商品と値段をチェックして吟味しながら買っていく。やはり価格には厳しい香港人

 

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精肉コーナーは相変わらず空っぽだった。

 

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(精肉コーナー)

 

冷凍肉や冷凍魚コーナーには、いつもは別のコーナーに置かれている冷凍餃子など冷凍加工食品が置いてある。さすが「ウェルカム」。商品がないことを消費者に意識させたくないのか、商品がないと見栄えが悪いからか、こうしてカバーするのだろう。本部から商品の陳列について、こういうようにカバーするように指令が飛んでいるんだろうな。

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(冷凍魚と冷凍肉コーナーは冷凍餃子などで商品の陳列を補っている)

 

麺コーナーや食用油コーナーも相変わらず空っぽ。見栄えを良くするために棚の一列目だけに商品並べて、パッと見は商品があるように見せかけている。連日市民が買い占めに走っているから商品の調達が追いついていないんだろうな。

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(一列目にしか商品を置いてない棚がいっぱい)

 

とこんな感じだった。しばらくは物不足で食品の物価が上がりそうだ。

 

 

スーパーから食糧品が消えた

 

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2月最後の28日。今日の新型コロナの新規感染者数はついに3万人を突破。3万4466人(うち4人は海外からの入境者)となった。

 

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(CATVニュースから)

 

今日正午からウイルス検査キットを割安でオンライン販売する店があったので、午前11時55分ぐらいにアクセスして申し込み画面に行ったのだけど、すでに4万8000人以上が私の前に並んでいた。

 

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あと15分ぐらいで順番が回ってくるところで、仕事のやりとりをしているうちに順番が過ぎてタイムアウトになっていた。もう一回最初から並ぶ羽目になったが、なんと私の前に27万人以上が並んでいる。無理じゃん。夕方チェックしたら、30万キットを完売したそうだ。

 

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帰宅途中にスーパーに寄ったら、こっちはこっちで、果物のコーナーも、お肉のコーナーも、魚の冷凍食品のコーナーも、パンコーナーも、ほぼ空っぽ状態。カップ麺の棚もほとんど消えていた。ウクライナはロシア軍の侵攻で大変なことになっているけど、香港は香港で市民がコロナで自宅隔離や外出禁止令が出るのを警戒して臨戦体制に入ったようだ。

 

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冷凍肉コーナー


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生鮮肉コーナー


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冷凍魚コーナー


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果物コーナー

 

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果物コーナー


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りんごコーナー

 

香港政府が全民検査をする際に、外出禁止令を出すかもしれないとの噂が流れて、買いだめに走った模様だ。

 

流石におととい1万人台、昨日は2万人台、そして今日は3万人超えとなるとビビる。

 

先日感染が確認された友人のお兄さんの家では、今日奥さんや子供も陽性反応が出たそうだ。私の勤める会社のグループ会社も感染者が増えていると連絡がきた。

 

大手ファストフードチェーン店は、終日店内飲食サービスを停止して、持ち帰りだけにするという。まだ感染のピークは見えてこないようで、市民の間で心理的不安が増大しそうだ。

 

【直近の感染者数】(   )内は海外からの入境者

2/28    34,466人(4人)

2/27    26,026人(7人)

2/26 17,063人 (6人)
2/25 10,010人 (4人)
2/24      8,798人 (3人)
2/23      8,674人 (3人)
2/22      6,211人 (3人)
2/21      7,533人 (3人)
2/20      6,067人 (12人)
2/19      6,063人 (4人)
2/18      3,629人 (2人)
2/17      6,116人 (9人)
2/16      4,285人 (21人)

 

 

九龍半島の繁華街を歩いてみたら

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2月26日、新型コロナの新規感染者数はさらに記録を行進し、1日の新規感染者数は1万7063人(うち6人は海外からの入境者)に!まだまだピークは見えないようだ。そして今日は、マスクではなく、簡易検査キット購入で長蛇の列を作る市民の姿がニュースで流れていた。今後、マスクではなく、簡易検査キットの争奪戦があちこちで起こりそうな気配だ。

 

さて今日は気温が一気に21度まで上昇。気持ちがいいほど晴れ渡ったので、今度はコロナ禍の九龍側の繁華街・チムシャツイに行ってみた。やはりというか、想像していた通りに悲惨な様相だった。

 

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チムトン駅から九龍公園を目指し、そこからネーザンロードを南下して重慶マンションあたりの繁華街を歩いてみた。

 

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この一帯は、多くの中国人観光客が買い物にやってきていたエリアだから、2020年に新型コロナが流行し始めて、中国本土との移動を制限した時点で観光客の姿は消えていった。なので、昨年もかなりの店が閉まっていたが、今は更に増えていた。

 

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休業のお知らせや店舗の売却・賃貸の張り紙を付けてシャッターを閉めている店舗あり、シャッターだけが閉まっている店あり。シャッターだけが閉まっている店が何店舗も続いている通りが実に沢山あって、日中なのに寒々してきた。

 

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バーが何軒も並ぶエリアがあるのだが、そこは店を閉めているところがほとんどだったが、屋外なので、ビールを飲んだり食事をしている客の姿もチラホラあった。が、土曜日の昼下がりには寂しい風景だった。

 

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路地裏っぽいところに飲食店が軒を連ねる通りがあるのだが、ここもやっぱりシャッター街になっていた。

 

外出する時は、マスクをつけてこまめに手を消毒して、とただでさえ気がはっているので、こういう風景を見るのはやっぱり辛い。そう思っていたら、夕方の恒例の感染情報で、今日の感染者数が1万7000人超えと前日よりさらに7000人も増えていることにビックリ。一体いつどこで感染していくのだろう?

 

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帰宅したらちょうど友人からSNSが入ってきた。が、それもお兄さんが陽性反応が出てしまい、自宅隔離のための準備を手伝うので忙しかったというものだった。幸い奥さんとお子さんは陰性だそう。

 

2日前には、関連会社の従業員家族に感染者が出たのでオフィスを消毒したと聞いたばかり。どうやら私の周りにもオミクロン株が、音をたてずに、ジワジワと忍び寄ってきた感じがする。

 

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【直近の感染者数】(   )内は海外からの入境者

2/26 17,063人 (6人)
2/25 10,010人 (4人)
2/24      8,798人 (3人)
2/23      8,674人 (3人)
2/22      6,211人 (3人)
2/21      7,533人 (3人)
2/20      6,067人 (12人)
2/19      6,063人 (4人)
2/18      3,629人 (2人)
2/17      6,116人 (9人)
2/16      4,285人 (21人)

香港島の繁華街を歩いてみたら

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今日(2月25日)はついに、新型コロナの1日の新規感染者が1万人を超え、10,010人(うち4人が海外からの入境者)となった。このところ連日、単日の感染者数は過去最高を更新するペースで増えている。1人の感染者が3人を感染させているとの研究報告もある。(冒頭の写真はSOGO前の交差点)

 

今週前半は、気温8度という、香港では稀に見る寒さだった。おまけに雨まで降り続けて、寒いのなんのって。まともな暖房器具がないから、厚着して布団にくるまる日々だった。

 

昨日ようやく晴れ間も見えたので、夕方散歩に出かけた。地下鉄2駅分を歩いて香港島の繁華街・銅鑼湾まで行って帰ってきた。

 

流石に感染者が連日過去最高となると人通りがメッキリ減っている。マスクだけでなく、顔を保護するフェイスシールドをつけて歩いている人もチラホラ見かけるようになった。

 

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(フェイスシールド付けて外出する姿も)

 

銅鑼湾に行く途中、香港中央図書館前だけ行列ができてる。何?と思ったら、ワクチン接種のためにやってきた人たちだった。年配の人がほとんどだ。最近コロナの死亡報告は、小さな子供もいるが、圧倒的に高齢者が目立つ。しかもワクチン未接種のケースが多い。あと、昨日からワクチン接種証明がないと、スーパーやデパートなどに入館できなくなった。こんなことが、駆け込み接種の人を増やしているのかもしれない。

 

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(ワクチン接種に並ぶ市民)

 

銅鑼湾のSOGO前に着いたのは、午後6時過ぎ。ちょうど仕事が終わり帰宅や買い物客で賑わう時間帯。しかし普段は人でいっぱいのこの界隈もガランとしていた。(冒頭の写真がSOGO前。世界的に不動産価格が高いエリアなのにこの寂しさ)

 

辺りを一周したら、感染者が出て店を閉めている店舗がチラホラ。臨時休業の張り紙と、閉まってシャッターが物寂しい。おまけに繁華街だというのに、空き家になって借り手を探している店舗跡がここにもあそこにも、むこうにも、ってな感じだ。

 

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(パン屋の休業のお知らせと閉まった店舗)


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(マクドナルドの休業のお知らせと閉まった店舗)


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(日本人観光客にも人気の牛乳プリンの店も臨時休業)

 

宝飾店も閉まっていたが、理由は明確にしていなかった。

 

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(黄金を売る宝飾店も臨時休業)

 

他にも目に留まったのは、不動産屋の値下げ物件広告だ。値下げ額を上書きしているから、どれぐらい下げて売りに出しているかもわかる。香港の不動産相場は、景気に敏感だし、逆に不動産広告の傾向を見て今後の動きを予想することもできる。最近は値下げ物件が増えている

 

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(空き家となりテナントを探す店舗)

 

ネットニュースでも、「いくらで買った物件を結局いくらで売って、どれぐらい得した/損した」と言った話題が増えている。

 

中国本土に追随したゼロコロナ政策をとって、コロナの抑え込みにかかっているから、厳しい規制でレストランやヘアサロンなど悲鳴をあげている。倒産が相当数出るとの業界関係者の見通しもある。

 

市民も収入が減り、住宅ローンが重くのしかかれば、住宅を手放す動きは必然的に出てくる。これまで中国人がマーケットに参入し(つまり高値で不動産を買い漁り)相場を釣り上げてきたが、最近じゃあ中国人が損を出して物件を売却したというニュースもある。こうした動きが続けばSARS(重症急性呼吸器症候群)が猛威を振るったあの頃のように売りが売りを呼ぶ相場になってくるのかも?

 

それにしても感染者1万人とは。来月は香港の約740万人の市民全員がPCR検査を受けることになる。3月27日の行政長官選挙を5月8日に延期したし、今の規制措置を4月20日まで続けるというし、政府は感染状況がある程度落ち着くのは4月中旬までかかると見ているということだろう。あーあ。

 

 

【直近の感染者数】(   )内は海外からの入境者

2/25 10,010人 (4人)
2/24      8,798人 (3人)
2/23      8,674人 (3人)
2/22      6,211人 (3人)
2/21      7,533人 (3人)
2/20      6,067人 (12人)
2/19      6,063人 (4人)
2/18      3,629人 (2人)
2/17      6,116人 (9人)
2/16      4,285人 (21人)